愛知・観光スポット 三州足助屋敷 職人たちが集う昔ながらの体験施設
今回ご紹介する観光スポットは「三州足助屋敷」です。
一般的に博物館や歴史館では、昔の風景や暮らしぶりを再現した模型のようなものを展示しています。学校見学なので行きましたよね。
ですが、今回取材させていただきました三州足助屋敷に至っては、全くそれとは異なります。
本物の日本家屋に本物の職人さんが実際にモノを作っています。昔の生活をそのまま切り取って現代に持ってきちゃったような感じの施設です。
まさに「超リアル!」
この度、三州足助屋敷の村瀬様にお話を伺ってきましたので、どうぞご覧くださいませ。
三州足助屋敷について
三州足助屋敷はどのような場所ですか?
明治から昭和にかけての昔ながらの日本の暮らしや原風景を再現すると共に、技術の伝承を目的として、11種(木地屋、篭屋、鍛冶屋、炭焼き、紙すき、紺屋、竹細工、桶屋、傘屋、機織り、わら細工)の手仕事職人がそれぞれの作業小屋にて実演をしています。
また、製品の販売や修理の受付もしております。
三州足助屋敷の魅力について教えてください。
茅葺屋根の長屋門や母屋、白壁の土蔵などが当時の工法で建てられており、おくど(かまど)や囲炉裏も毎日火を入れ実際に使用しております。
各作業小屋では、職人が実際に手仕事をしている様子や使用している道具、出来上がった製品なども見て頂けます。
年間を通して現在では行われなくなった年中行事なども季節に合わせて行っており、行事によってはお客様の参加も可能です。
門をくぐるとすぐにタイムスリップしたような世界が広がります。
家屋が点在しており、自由に散策してください。
お仕事をしている職人さんたちを見かけるでしょう。
三州足助屋敷の人気の展示、おすすめの体験
人気の展示、おすすめの体験はございますか?
館内に展示施設があり、期間を設けて様々な企画展示を行っております。
また、年中行事に合わせた展示も館内の各所にて行います。
手仕事体験は、機織り、藍染め、木地屋などの簡単な作業を体験していただき、出来上がった製品はお持ち帰り頂けます。
随時受付の体験と要予約の体験がございますのでご確認下さい。
じっくり施設を楽しみたい方へのおすすめなプランはございますか?
簡単な手仕事体験とは別に、時間をかけてじっくり楽しんで頂ける大人向けの「暮らしの手作り講座」と「食の学校」(どちらも予約制)もございますので、是非ご参加ください。
また、敷地内でのイベント等も季節に合わせて多数開催しております。
閉館後の夜間特別開館「夜屋敷」や、ゴールデンウィークの「わかばクラフト市」、夏休みに合わせた「昔ながらの縁日」、秋の収穫に合わせた「農家の大仕事」など、お客様に楽しんで頂けるよう計画しております。
藍染めがいい感じに出来上がっていますね。それを持ち帰れるのですから旅の記念になりますね。
一日体験的な楽しみ方とじっくり楽しめる講座が選べるのは、腕のいい職人たちが常駐しているからでしょう。
その匠の技を盗みに講座に申し込むのもおすすめです。
おすすめの閲覧ルートがあれば教えてください。
入館して頂くと正面に井戸があり、その奥の中庭を囲むように母屋を始めとした建物が並んでおりますので、ぐるりと回りながら見学して頂けます。
中庭には植栽と共に鶏小屋や飼っている牛が日中過ごす広場もございます。
承知いたしました。のどかな風景が浮かんできます。
事前予約が必要な施設はございますでしょうか?
館内を見学していただく際の予約は必要ありませんが、日によっては職人がお休みで実演を見て頂けない手仕事もございますので、もし見学希望の手仕事がある場合は事前にお問合せ下さい。
安全対策について
新型コロナ感染症対策の取り組みについてお聞かせ願います。
従業員はマスクの着用と手指の消毒、各作業小屋内も定期的に消毒をしております。
また、飲食店・喫茶店についても「あいスタ認証」を受けておりますので、安心してご利用いただけます。
三州足助屋敷の事前情報、知っておきたいマナー・エチケット
事前に知っておくと得する情報、豆知識はございますか?
入館して頂くと、コーヒーか紅茶が少し割引になります。
ペット連れでも入館して頂けますが、必ずリードを着用して頂くようお願いしております。
館内で暮らしている牛は、お客様や他の動物(犬や鳥など)が大好きなので、機嫌が良いと舌をペロペロ出して遊んで欲しそうにしています。
絶対にするべきこと、絶対にしてはいけないことがありましたら教えて下さい。
民俗資料館ではありますが、各職人が実際に手仕事の実演をしており、お客様からの質問や製品の注文、販売なども随時お受けしております。
是非、作業中でも気兼ねなくお声がけいただき直接お話をして頂ければ興味深いと思います。
館内では牛や鶏など動物たちも暮らしています。小屋や柵を叩いたり大声を出すなど驚かせるような行為は控えて頂きたいです。
建物や展示物に関しては古い物が多い為、戸口の敷居を踏んだり、展示物を手荒く扱うような事も控えて頂ければと思います。
お食事処
お食事処での人気メニュー、おすすめメニューはございますか?
併設の飲食店「桧茶屋(ひのきちゃや)」では、毎朝手作りの五平餅や鮎の塩焼きなど炭火で焼き上げた山里の味を楽しんでいただけます。
また、それらと季節の小皿、そば・うどんがセットになったお得な定食もございます。
喫茶店「堅香子(かたかご)」では、自家焙煎の炭焼きコーヒーをご用意しております。
館内の炭焼き職人が作った炭を使用して、店内の焙煎機で丁寧に焙煎しております。川に面したテラス席もありますので、四季折々の景色を楽しみながら過ごしていただけます。
また、どちらの店舗もテラス席限定ですがペット連れでのご利用が可能です。
充実のメニューですわ。迷いますって。
私なら、五平餅に自家焙煎コーヒーは、絶対押さえますけどね。
人気のおみやげ、人気商品、売店について教えてください。
併設の売店では、館内の職人の製品と桧茶屋で作った昔ながらの梅干しや、保存食の柚餅子、この地方だけで作られている寒茶などの商品と、地元のお店の商品を扱う事にこだわって、和菓子やお漬物、お茶、駄菓子などを取り揃えております。
お子様に喜んで頂ける安心安全なおもちゃなどもございます。
また、同じ会社の別店舗になりますが、ホテルや飲食店、工房が併設の百年草で作っているフランクやラスクなどもご用意しております。
さて、三州足助屋敷いかがでしたか?
一日があっという間に終わってしまいそうな充実した時を過ごせそうです。
本物が揃っているからこその体験は何度も足を運びたくなります。
日本の「モノ作り」の素晴らしさを知れる大変貴重な体験施設ですよ。
是非、あなたの観光プランに取り入れてはいかがでしょうか?
村瀬様ありがとうございました!
記事の監修:
三州足助屋敷
村瀬奈織
三州足助屋敷は、秋の紅葉で有名な「香嵐渓(こうらんけい)」の中に位置しておりますが、実は秋だけでなく、春夏秋冬を通して四季折々の景色を楽しめる場所でもあります。
春の新緑や夏の木陰の涼しさ、冬の雪景色など、館内の茅葺屋根や植栽の芽吹きなど移り変わる山里の風景を眺めながら、ゆっくりした時間を過ごしていただければと思います。
画像提供:三州足助屋敷
スポット詳細情報
住所 | 愛知県豊田市足助町飯盛36 |
最寄駅 | 名鉄浄水駅よりさなげ足助バス百年草行(1時間に1本 59分乗車)香嵐渓下車徒歩10分 名古屋IC→八草IC→猿投グリーンロード経由→力石IC下車→国道153号線15分→香嵐渓P→徒歩10分 |
駐車場 | バス 15台 普通 710台 |
営業時間 | 9:00~17:00 (入場は16:30まで) |
公式サイト | asukeyashiki.jp |