広島・観光スポット 平山郁夫美術館 巨匠が生まれた地を味わい楽しむ
今回ご紹介するお出かけスポットは、「平山郁夫美術館」です。
平山郁夫は、ご存知の通り、世界的にも評価の高い日本美術界の巨匠です。
多浪生が日本で一番多いと言われる日本の最難関大学東京芸術大学の前身である東京美術学校の日本画科を2番で卒業。首席がなんとご夫人だったそうですよ。
その後の作品に深く関わり、多くの評論やアドバイスをしていたのでしょうか。その点は深くわかりませんが、面白いエピソードですよね。
さて、この度、平山郁夫美術館の毛利様に美術館の魅力について質問していただきましたので、是非ご覧くださいませ。
平山郁夫美術館について

平山郁夫美術館はどのような場所ですか?

日本画家、平山郁夫の故郷である生口島に建つ美術館です。
しまなみ海道の真ん中にあり、瀬戸内の豊かな自然と温暖な気候に育まれた平山郁夫の感性を知る事が出来る場所となっています。
平山郁夫はつねづね「私の持つ原風景は常に故郷の山であり海であり、また島のたたずまいです。私は故郷から多くの影響を受けました。」と語っていました。

生まれ育った地にある美術館ですか。
作家の原点の地に訪れることは、作品と作家の思いを知る大きな第一歩になりそうです。

平山郁夫美術館の魅力について教えてください。

まずは建物が特徴的です。両国国技館を設計した今里隆先生の設計で、館内は全て板張りで、大きな切り妻屋根をもつ日本風建築です。
今里先生は平山郁夫先生のご自宅も設計されており、まるで平山郁夫先生のご自宅に入ったようなアットホームな雰囲気となっています。

また、ロビーや館内喫茶からは瀬戸内の風景を模した日本庭園を見ることができます。

両国国技館の雰囲気は言われて見るとありますね。
屋根の一部の色味からでしょうか。
落ち着きがあって、かつ美しいです。
館内もスペースにゆとりがあって、和テイストな雰囲気が漂います。

平山郁夫美術館にはどういった作品が収蔵されていますか?

平山郁夫の故郷ならではの幼少期の作品や小学校時代の絵日記、また瀬戸内のしまなみ海道の各所を描いた「しまなみ海道五十三次」シリーズや

シルクロードの作品、そのほか美術館の代表的なもので、「求法高僧東帰図」という仏伝を描いた作品など収蔵しています。

また、日本画を描くうえで特徴的な、原寸大の下図である「大下図」などの様々な資料も収蔵しています。
当館は常設展というものがなく、季節ごとの展覧会によって作品が入れ替わりますので、その時々のテーマに合わせた作品を展示します。

常設展を設けず、展覧会で見せていくとは珍しく面白い美術館です。
大下図とは、下書きやラフのような感じですよね。
特に画家を志す学生には貴重です。とても参考になるかと思います。
平山郁夫美術館の人気の作品、おすすめの作品

人気の作品、おすすめの作品はございますか?

よくお客様にご意見をいただくのは、平山郁夫先生が小学4年生の時に描いていた絵日記です。
平山郁夫が幼少期に過ごした瀬戸田での日常、また当時は戦時中ですので、子供の目線で見た当時の雰囲気などを感じることができます。
また、平山郁夫が描いたテーマでよく知られているのはシルクロードの作品です。

平山郁夫は、中学生の時に広島市内で被爆しました。九死に一生を得て故郷に戻るも、その後何十年も後遺症に苦しみました。
画家として活動しながら、自分のテーマを探し、自分への救いを求めてたどり着いたのが仏伝を描いた作品であり、その後シルクロードへとテーマは続いていきました。
平山郁夫のテーマの根本にある「平和への祈り」を展覧会や活動を通して伝えていきたいと思っています。

意外と知られていない事実かもしれませんね。
仏伝関連の作品のルーツがそこにあったとは驚きです。

事前予約が必要な施設はございますでしょうか?

基本的に予約が必要な施設はありません。
館内喫茶が混み合うことや貸切となることがありますので、ご利用を希望される際にはお問い合わせください。
安全対策について

新型コロナ感染症対策の取り組みについてお聞かせ願います。

美術館では、感染対策としてマスク着用をお願いしております。
入館前、館内各所に消毒液を設置しています。
受付時に検温を実施しており、37.5℃以上の方はご入場をご遠慮いただくこととしています。
混雑具合によっては入場制限を行います。
喫茶は座席数を減少して運営しています。
シアター室は一定の間隔をあけてご着席いただくようお願いしています。

平山郁夫美術館の事前情報、知っておきたいマナー・エチケット

事前に知っておくと得する情報、豆知識はございますか?

当館では、カメラ撮影を許可しています。
展示室内でも、条件付きで撮影していただけます。(フラッシュ、三脚の使用、展示室内での集合写真は禁止しております。)お気に入りの作品があれば、ご来館の記念にいかがでしょうか。
お隣にあります耕三寺博物館のチケットをお見せいただくと割引になります。

写真がOKの美術館も大変珍しいのではないでしょうか。
いい情報を伺えました。この地に観光で訪れた方には、絶対セットで押さえたい2つの施設ですもの。どうか半券は捨てずにお持ちください。

絶対にしてはいけないことがありましたら教えてください。

展示室内では美術品を守るため、ボールペンやインクの出るペンの使用をご遠慮いただいています。
メモを取りたい方やスケッチ等をされたい方には、受付にて鉛筆の貸し出しもしておりますのでお気軽にお申しつけください。

あまり知られていない美術館でのとても大切なマナーです。
必ずお守りくださいませ。

ティーラウンジの人気メニュー、ミュージアムショップの人気商品について教えて下さい。

ティーラウンジ「喫茶オアシス」では、生口島、瀬戸田産の柑橘を使ったメニューが人気です。
実はこの島は、今注目されている国産レモンの生産量が1番多いことで知られています。そんなレモンを使った季節ごとのメニューをお出ししています。
ミュージアムショップでは、100種類以上の平山作品の絵はがきが人気です。

そのほか今治タオルとコラボしたタオル商品や、尾道帆布とコラボしたポーチやバッグなど、地域ならではの商品も人気です!

いかがでしたか?平山郁夫美術館。
巨匠が生まれた地で周辺のお寺や大自然を訪れながら、絵画を楽しむ。
そして、地元の柑橘系やレモンでティータイム。
贅沢で優雅なひとときを味わえる空間ですよ。
是非、旅のプランに取り入れてみてはいかがでしょう。
毛利様、ありがとうございました。
スポット詳細情報
住所 | 広島県尾道市瀬戸田町沢200-2 |
最寄駅 | 尾道港または三原港から瀬戸田港へ徒歩10分 しまなみ海道生口島北ICより12分 |
駐車場 | 40台 |
営業時間 | 9:00~17:00 ※入館は16:30まで |
公式サイト | hirayama-museum.or.jp |