高知・観光スポット 高知県立歴史民俗資料館 土佐の歴史を楽しく学ぶ
今回ご紹介する観光スポットは、「高知県立歴史民俗資料館」です。
高知県南国市の国分川沿いに、戦国武将・長宗我部元親の居城「岡豊城跡(おこうじょうあと)」(平成20年7月28日指定)がありました。
当時の建物は残っていませんが、博物館建設時に整備されました。
今尚、山頂を中心として岡豊山の全域に遺構が残っており、遺物も出土しています。
そういった貴重な遺物が高知県立歴史民俗資料館に展示されています。
この度、高知県立歴史民俗資料館で主任学芸員を務めていらっしゃいます曽我様にお話を伺えましたので、ご紹介いたします。
高知県立歴史民俗資料館について
高知県立歴史民俗資料館はどのような場所ですか?
国史跡・岡豊城跡に立地しています。
高知県立歴史民俗資料館の魅力について教えて下さい。
土佐の歴史・文化・くらしについて総合的に展示紹介しています。
国史跡・岡豊城跡の散策時のポイント、ルートについて教えて下さい。
館の玄関から階段を上り、ニノ段へ進むと、そこからは東に「土佐のまほろば地区」とよばれる、土佐国分寺や土佐国衙跡、比江廃寺跡など史跡が点在する場所を望むことができます。ニノ段の周りには土塁がめぐっています。
ニノ段から詰下段への途中には深さ2メートルほどの堀切がつくられています。
そして標高97メートルの詰へと進めば、南には高知平野・太平洋を望むことができます。
当時、詰には岡豊城の中心的な建物が建っていたと考えられます。
次に詰の南から西を囲むように作られた三ノ段へと下ります。
その西部には土塁と石積、礎石建物跡の遺構復元を見ることができます。
四ノ段には城の出入り口である虎口がつくられており、見所のひとつです。
お時間のある方は、伝厩跡曲輪へも足をのばしてみてください。高知市内の方向を望むことができます。
その遺構から確かにここに城がここにあったんだと想像できます。
城跡からの眺めは最高ですよ。
高知県立歴史民俗資料館での人気、おすすめ場所
人気の展示品、おすすめの展示品はございますか?
長宗我部氏に関する資料が人気です。
特に重要文化財 絹本著色長宗我部元親像や土佐神社に奉納された元親所用と伝わる兜は必見です。
企画展の周期はどのくらいですか?
年間4回程度でございます。
過去の企画展情報が公式ページからPDFで閲覧できます。
どれも、土佐の歴史・民俗を大変興味深い切り口で紹介しており、おもしろいですよ。
かつて開催されたコーナー展「疫病退散」、企画展「小さいもの見~つけた!」あたりが刺さりました。
こちらからどうぞ »
事前予約が必要な施設はございますでしょうか?
展示見学は予約不要です。
解説をご希望の方は事前に予約をお願いします。
安全対策について
新型コロナ感染症対策の取り組みについてお聞かせ願います。
入館時の検温、マスク着用、館内共用施設は定期的な消毒を実施しています。
高知県立歴史民俗資料館の知っておきたいマナー・エチケット
絶対にしてはいけないことがあったら教えて下さい。
他の博物館と同様で、静かにご観覧ください。
おみやげ、売店について教えて下さい。
2階受付にて企画展図録やグッズを販売しています。
承知いたしました。
是非一度、お立ち寄り下さい。
高知県立歴史民俗資料館いかがでしたか?
周辺の土地とセットで楽しめる施設は大変珍しいかと思います。
外と内から土佐の歴史を感じ取れると思います。
また、日本城郭協会の続日本100名城にも選ばれています。
城好きの方には、絶対おすすめの地ですよ。
曽我様ありがとうございました。
記事の監修:
高知県立歴史民俗資料館
曽我満子
主任学芸員
土佐の歴史に出会える博物館です。長宗我部氏の居城跡に立地しています。
屋外展示(山村民家、岡豊城跡)もあわせてご見学・お楽しみいただけます。
特に桜の時期はおすすめのスポットです。
画像提供:高知県立歴史民俗資料館
スポット詳細情報
住所 | 高知県南国市岡豊町八幡1099-1 |
最寄駅 | JR高知駅とさでん交通バス領石・田井方面行学校分岐(歴民館入口)下車徒歩約10分 南国ICから約10分 |
駐車場 | 50台(無料) |
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
公式サイト | https://www.kochi-bunkazaidan.or.jp/~rekimin |