福岡・お出かけスポット 福岡市博物館 みんなが知ってる国宝を見に行こう
大変お待たせしました。ようやく福岡県の施設に初取材です。
その施設は、初っ端にふさわしい「福岡市博物館」。
場所は、福岡PayPayドームから徒歩で15分程度。天神駅からですと西鉄バスで約20分となります。その建物は鏡張りでとても目立ちます。
正面ゲートをくぐるルートがおすすめで、湖畔をイメージしたような大きな池の先に正面入口が見え、天気が良ければ「逆さ福岡市博物館」が池に映り込むので、映えます。
正面入口には、あの「弓をひくヘラクレス」で有名なフランスの彫刻家ブールデルの彫刻が4体も。そんなお宝がいきなり訪問者を出迎えてくれます。とにかく、緑が豊かで広大な敷地を感じる心地よい場所ですよ。
この度、福岡市博物館運営課で広報を務めておられます柳さんにお話を伺ってまいりましたので、どうぞご覧くださいませ。
福岡市博物館について
福岡市博物館はどのような場所ですか?
福岡市博物館は、1990年の10月に、地域の歴史と民俗を研究・展示する博物館として開館しました。また、常設展示は、2013年、内容を刷新しました。
福岡は、弧を描く日本列島の西の端にあり、ユーラシア大陸と朝鮮半島に近接しています。この地に住む人々は、古来、この国の誰もが知らなかった文化に最初に触れ、経験したことのない生産手段や経済活動を発展させ、遭遇したことのない脅威を克服し、豊かな都市を営みつづけてきました。
当館は、アジアとの人・もの・文化の交流がつくってきた特色ある歴史と、そこに生きる人びとのくらしを、さまざまなかたちで発信しています。
福岡市博物館の魅力について教えてください。
福岡市博物館には、常設・企画・特別展示室の3つの展示室があります。特に、常設・企画展示室では、国宝 金印「漢委奴国王」、黒田節で有名な名鎗「日本号」をはじめ、古代から大陸との交流が盛んだった福岡ならではの資料を多数展示しています。
特別展示室では、日本や世界各地の歴史や文化に関する多種多彩なテーマの展覧会を開催しているほか、体験学習室(みたいけんラボ)では、「アジアの遊戯」をテーマに、さまざまな国や地域の道具を展示しています。
館内にはミュージアムショップもあり、金印のレプリカなど、当館にちなんだユニークなアイテムが並びます。
また、正面玄関前には緑豊かな庭があり、季節によって、紅葉や、水鳥が池で羽を休める様子などもご覧いただけます。当館は、福岡を中心に、国内外の多様な文化に触れていただけると同時に、緑の中でくつろいでいただける場所です。
みなさんご存知。社会の教科書に載っていた金印の本物は、ここに収蔵されているんですって!
歴史に触れると同時にお庭で景観も楽しめますよ。
福岡市博物館の人気の作品、おすすめの作品
人気の展示、おすすめの収蔵品はございますか?
志賀島で発見された、学校の教科書でもおなじみの国宝 金印「漢委奴国王」や、黒田節で有名な名鎗「日本号」です(常設展示室、企画展示室でいつでもご覧いただけます)。
また、期間限定にはなりますが、例年1月、2月にそれぞれ公開する
「国宝 刀 名物『圧切長谷部』」「国宝 太刀 名物『日光一文字』」も毎年多くの方が訪れる、ぜひ見ていただきたい収蔵品です。
おすすめを4点教わりましたからねー!
必ず見れる2点と期間限定の刀2点。お見逃しなく。
常設展以外に特別展・企画展・イベントなどは行っていますか?
はい、歴史や文化に関するさまざまなテーマを設け、博物館の収蔵資料や地域の文化財を展示している企画展示室は、大体2ヶ月程度で展示替えを行っています。特別展示室では、国内外様々なテーマの展覧会を、年間4~5本開催しています。
イベントは、これは令和5年4月からの新しい試みなのですが、月に1回程度、常設展示室にて学芸員によるギャラリートークを行う予定です。
また、年に3回、学校の夏・冬・春休みなどの時期に、「みんなのミュージアム」と題し、福岡の歴史や文化に親しむことを目的とした体験プログラムも実施しています。金印の本当の使われ方を知るワークショップや、布を織る体験など、多彩なテーマで行っています。
事前申し込み不要で、どなたにも気軽にご参加いただけます。展示の内容や、イベントの日程等については、当館のHP、SNS等をご確認ください。
かなりの頻度ですね。
コロナの制限もだいぶ緩和されて、いよいよギャラリートークも始まりますよ。
おもしろそうな企画が目白押しですから、気になる方は、常時チェックできるようSNSをフォローしておくといいかも。
公式Twitter、インスタは当ページ下部に掲載しておきます。
事前予約が必要な施設はございますか?
ご観覧いただくのに事前予約が必要な施設は、現時点ではございません。
2023年に予定している展覧会を教えてください。
「鈴木敏夫とジブリ展 また、会えたね!」(2023年6月9日(金)~8月31日(木))
「黒田侯爵家の名品」(2023年9月15日(金)~11月5日(日))
「冨樫義博展 -PUZZLE-」(2023年11月18日(土)~2024年1月14日(日))
などを予定しています。
周辺施設も含め、おすすめの楽しみ方、学び方を教えてください。
博物館の近くには、シーサイドももち海浜公園や、福岡のランドマーク・福岡タワーなどがあります。海を見ながらのお散歩や、福岡タワーの展望室から、福岡の眺望をお楽しみいただくのもおすすめです。
お昼はもちろん、夜は、福岡タワーのライトアップもとても綺麗ですよ。
なるほど!福岡のシンボルと言われるような施設に囲まれていますね。
どこも徒歩5分~10分圏ですから観光プランにおすすめです。
安全対策について
新型コロナ感染症対策の取り組みについてお聞かせ願います。
2023年3月15日時点では、発熱、せきなど風邪の症状がある方、体調不良の方のご来館はご遠慮いただいております。
また、入館時の検温および手指の消毒等のご協力をお願いしております。
今後の対応につきましては、厚生労働省の方針に従う予定です。
福岡市博物館の事前情報、知っておきたいマナー・エチケット
事前に知っておくと得するチケット情報や豆知識はございますか?
11月3日の文化の日には、常設展・企画展を無料でご覧いただけます。
また、今年(2023年)は7月22日~8月26日の金・土・日・祝日と、8月14日、15日は20:00までの夜間延長があり、いつもと違う博物館の雰囲気もお楽しみいただけます(詳細は、当館HP、SNS等でご確認ください)。
夜間延長時に訪れて、その後、先程おすすめいただいた福岡タワーのライトアップを楽しむなんてどう?
デートプランにぴったりかもー。
絶対にしてはいけないことがありましたら教えてください。
たいせつな文化財を次の世代に伝えていくため、また、すべての方に心地よく過ごしていただくため、以下のことをお願いしております。
・館内では指定された場所以外での飲食をご遠慮ください。アメやガムを口にされたままの入館、ふたや栓のない容器入り飲料の持ち込みもお控えください。
・ペットを連れてのご入館は、ご遠慮ください。ペットのお預かりもいたしておりません。※盲導犬、介助犬、聴導犬は伴ってご入館ください。
・傘・日傘の持ち込みは、ご遠慮ください。傘立てをご利用ください。
・折り畳み傘は、バッグにおしまいください。
・館内は、禁煙です。
そのほか、館内の掲示等をご確認のうえ、皆さまのご協力をお願いいたします。
ミュージアムショップについて
人気のおみやげ、人気商品、ミュージアムショップについて教えてください。
常設展示室で本物の金印を見た皆さん、実際に押してみたくなるのでしょうか、人気のグッズは、「金印スタンプ(723円)」です。お土産にする方も多いと聞きます。
そのほか、「金印ストラップ(1,018円)」や、本物をもとに職人がひとつずつ手作りした「金印レプリカ(4,070円)」、博多織グッズなども人気です。
おもしろーい。やっぱり売れ筋は金印関連ですか。
ちょっとお土産を渡すシーンを想像してみると……。
私:「お土産買ってきたよ。」
友:「嬉しい!なんだろ……。」
友:「えええ、国宝金印!?あ、ありがとう(苦笑)。」
友:「大事に使わせていただきます(笑)。」
私「使うんかい!」
これは、確実に会話が盛り上がるわ。買います(笑)。洒落がきいたお土産です。
さて、「福岡市博物館」いかがでしたか?
「観光の際は、その土地の博物館に一番に訪れること!」
これね。当サイトが全国の博物館を取材してきて分かった観光テクニックなのですよ。
やっぱり、その土地の歴史を知るって、その後の旅が楽しくなるんですよねー。
福岡にお越しの際は、旅の起点として「福岡市博物館」をどうぞお選びください。おすすめします。
柳様たくさんの見どころを教えていただきありがとうございました!
記事の監修:
福岡市博物館
柳 智美
運営課 広報
コメント:「常設展示室の金印は、本物ですか?」というご質問をよくお受けしますが、本物です。常設展示室で、いつでも本物の金印をご覧いただけます。
また、常設展示室は、福岡の歴史や文化を分かりやすく展示しています。例えば、山笠を紹介するコーナーでは、博物館のために特別につくられた舁き山「軍師官兵衛之勲」の迫力を、
近代都市・福岡の時代のコーナーでは、昭和に実在したカフェを再現した空間をお楽しみいただけます。このカフェは実際に中に入り、写真撮影も可能です。
常設展示室を一周して頂くと、旅行で福岡に来られた方はもちろん、長く福岡にお住まいの方も、きっと福岡について新たな発見があることと思います。
画像提供:福岡市博物館
スポット詳細情報
住所 | 福岡県福岡市早良区百道浜3丁目1-1 |
最寄駅 | 博多駅から西鉄バスで約25分(博物館北口下車) 天神駅から西鉄バスで約20分(博物館北口、博物館南口、福岡タワー(TNC放送会館)下車) 福岡都市高速道路「百道(ももち)ランプ」から約3分 |
駐車場 | 無料 普通 250台 大型 10台 |
営業時間 | 9時30分〜17時30分(入館は17時まで) ※夏期は開館時間、休館日に変動あり。詳しくはHPを |
公式サイト | museum.city.fukuoka.jp |