北海道・観光スポット 登別市郷土資料館、のぼりべつ文化交流館カント・レラ
日本最大級の温泉地帯で知られる登別市。
場所は、北海道の地図を思い浮かべてください。南西(左下)のあたりです。
ちょうど函館と札幌の中間地点くらいに位置します。
そんな有名観光スポットを訪れる際にお立ち寄りいただきたいおすすめの施設をご紹介させてください。
「登別市郷土資料館」と「のぼりべつ文化交流館カント・レラ」です。
この度、それぞれの施設について学芸員の平塚様に質問をさせていただきましたので、是非ご覧ください。
ではまず、登別市郷土資料館からご紹介させていただきます。
のぼりべつ文化交流館カント・レラについての記事を先に見たい方はこちらから »
登別市郷土資料館について

登別市郷土資料館はどのような場所ですか?

登別市の自然史、歴史、民具、鉱山にまつわる道具などを展示する総合博物館です。
中でも、現在の宮城県白石市から明治時代に移住した仙台藩士片倉家とその家臣団の歴史、

登別市におけるアイヌ民族の歴史、登別温泉・カルルス温泉の歴史が展示のメインです。


登別市郷土資料館の魅力について教えてください。

登別市の歴史を知りたいならここに行くべし!です。登別観光がもっとおもしろくなるはずです。

なるほど。
せっかく登別に来たのですから観光に深みを加えたいところですよね。

登別市郷土資料館に伺うにあたり最適なシーズンはございますか?

5月上旬から下旬にかけて、郷土資料館の敷地には、うすい黄緑色の花をつける「御衣黄(ぎょいこう)」を始めとする6種類の桜が彩を添えてくれます。
また、11月頃にはドウダンツツジを始めとする低木類の紅葉が見事です。
郷土資料館は、宮城県の白石にあった白石城を模した外観をしており、お城と桜、お城と紅葉で写真映え間違いなしです!

5月、11月ですか。承知いたしました。
確かに天守閣のような外観です。
白い壁と屋根の色のコントラストで、モダンな感じが漂います。
登別市郷土資料館の人気、おすすめ展示

人気の展示、おすすめの体験はございますか?

やはり、より寒い北海道に渡り苦労を重ねた武士団の展示、人物や古い文献を通したアイヌ文化の展示、江戸時代末期から目まぐるしく発展していった温泉の展示がおすすめです。

歴史を学ぶにはまだ少し早いというお子さまには、アニメ『となりのトトロ』に出てくる電話や洗濯板などの昔の道具や、のぼりべつクマ牧場の巨大なヒグマ(名前はムサシ!)の剥製を見て、楽しんでいただけるのではないでしょうか。


はい。おすすめの3つの展示は、押さえておきます。
たしかに歴史は小さいお子さまには難しいかも。昔の道具コーナーなら楽しめそうです。

事前予約が必要な施設はございますでしょうか?

新型コロナウイルス感染症対策による利用人数の制限もありますので、20名以上でお越しの場合は、事前にご連絡をいただけるとありがたいです。

どのような体験ができますか?

併設の文化伝承館では、資料館のボランティアグループを講師として月に1回程度、べこ餅作りや布ぞうり作り等の体験事業を実施しています。
詳しくは、公式サイトをご覧ください。
安全対策について

新型コロナ感染症対策の取り組みについてお聞かせ願います。

利用人数の制限のほか、定期的な換気、戸口等の消毒を行っています。
また、お客様へはマスクの着用と手指消毒の協力をお願いしています。
登別市郷土資料館の事前情報、知っておきたいマナー・エチケット

事前に知っておくと得する情報、豆知識はございますか?

様々な体験学習を実施しています。
職員、ボランティアの都合、お客様の人数等にもよりますが、当館で長く時間を取りたい場合には、お問い合わせください。

絶対にするべきこと、絶対にしてはいけないことがありましたら教えて下さい。

他のお客様に迷惑をかけるような行為は慎んでいただくほかに、とくにはありませんが、今は新型コロナウイルス感染症の渦中にありますので、マスクの着用、手指消毒をお願いしています。
館内では、とくに禁止を明示していない資料を除き、フラッシュなしでの写真撮影はOKです。

写真撮影が可能な博物館ってかなり珍しいのでは?
多くの貴重な展示(お題)がありますで、旅の記念におもしろアングル写真を撮ってみてはいかがでしょうか?

登別市郷土資料館いかがでしたか?
登別市を知るために絶対に訪れなければならない場所ですね。
登別観光をより楽しくするために是非訪れてみてください。
スポット詳細情報
住所 | 北海道登別市片倉町6-27-2 |
最寄駅 | JR幌別駅西口から徒歩32分 道南バス10分 登別室蘭ICより15分 |
駐車場 | 川上公園の駐車場との共用 |
営業時間 | 4月~10月 10:00~17:00 11月~3月 10:00~16:00 |
公式サイト | www.city.noboribetsu.lg.jp/ docs/shiryokan/ |

続きまして、のぼりべつ文化交流館カント・レラをご案内いたします。
同じような質問を投げかけ、平塚様に答えていただきました。引き続きご覧ください。
のぼりべつ文化交流館カント・レラについて

のぼりべつ文化交流館カント・レラはどのような場所ですか?

登別市が誇る登別温泉にほど近い場所にある、学校を再生した施設で、登別市で発掘された縄文時代の土器や石器等を展示する考古学をテーマにした博物館です。


のぼりべつ文化交流館カント・レラの魅力について教えてください。

登別市の縄文文化の歴史を学んで、体験して、思いきり遊びたい方におすすめです。

姉妹施設のような感じでしょうか。
なるほど!わかりやすい。
「縄文文化」に寄せまくった博物館ですね。
そして、登別市郷土資料館よりも体験型の要素が強い感じですね。
のぼりべつ文化交流館カント・レラの人気、おすすめ展示

人気の展示、おすすめの体験はございますか?

展示は、小学生以上の方であれば理解しやすい、比較的易しい作りになっています。
無料のワークシートを片手に謎を解きながら展示を見るのもおすすめです。
また、縄文文化の衣服を模した服も展示しており、実際に着てみることもできます。


へー、縄文服着れるのね。
もちろん着たことないですし、これからも着ないでしょうから。
ここはファッションショー、記念写真ポイントですね(笑)。

事前予約が必要な施設はございますでしょうか?

登別市郷土資料館と同様に新型コロナウイルス感染症対策による利用人数の制限もありますので、20名以上でお越しの場合は、事前にご連絡をいただけるとありがたいです。
また、のぼりべつ文化交流館では、自由に遊べる火起こしや弓矢のほか、有料のまが玉つくり体験もお楽しみいただけますが、5人以上になりますと、準備の都合等もありますので、事前にご連絡いただけるとスムーズです。


どのような体験ができますか?

月に1回程度、縄文土器や縄文太鼓を作る等の体験事業を実施しています。
詳しくは、公式サイトをご覧ください。
火起こしや弓矢の体験は、団体の来館が入っていなければいつでもできます。

また、有料ですが、まが玉つくりを体験することもでき、大人から小さなお子さままで楽しむことができます。
安全対策について

新型コロナ感染症対策の取り組みについてお聞かせ願います。

登別市郷土資料館と同様に利用人数の制限のほか、定期的な換気、戸口等の消毒を行っています。
また、お客様へはマスクの着用と手指消毒の協力をお願いしています。
のぼりべつ文化交流館カント・レラの事前情報、知っておきたいマナー・エチケット

事前に知っておくと得する情報、豆知識はございますか?

様々な体験学習を実施しています。
職員、ボランティアの都合、お客様の人数等にもよりますが、当館で長く時間を取りたい場合には、お問い合わせください。
とくに、のぼりべつ文化交流館は、登別温泉の目前に位置しています。
登別温泉のチェックイン前に、またチェックアウト後に、ぜひお立ち寄りください。

絶対にするべきこと、絶対にしてはいけないことがありましたら教えて下さい。

登別市郷土資料館と同様に他のお客様に迷惑をかけるような行為は慎んでいただくほかに、とくにはありませんが、今は新型コロナウイルス感染症の渦中にありますので、マスクの着用、手指消毒をお願いしています。
館内では、とくに禁止を明示していない資料を除き、フラッシュなしでの写真撮影はOKです。

さて、のぼりべつ文化交流館カント・レラいかがでしたか?
どちらかというと、小さいお子さま連れの家族にぴったりの施設ではないでしょうか。
火起こしや弓矢の体験など子どもたちがかなり楽しめそうですよ。
登別市郷土資料館とのぼりべつ文化交流館カント・レラの距離は14kmほど。車で20分程度です。
はじめに登別市郷土資料館で登別市の歴史と文化を学んだ後にのぼりべつ文化交流館カント・レラに軽く立ち寄り、温泉地へと足を運ぶルートこそが登別を存分に味わう粋なプランかもしれません。
平塚様ありがとうございました!
スポット詳細情報
住所 | 北海道登別市登別温泉町123 |
最寄駅 | JR登別駅道南バス紅葉谷入口徒歩15分 登別東ICより15分 |
駐車場 | 無料 30台 |
営業時間 | 4月~10月 10:00~17:00 11月 10:00~16:00 |
公式サイト | www.city.noboribetsu.lg.jp/ docs/kantorera/ |
記事の監修:
登別市郷土資料館
のぼりべつ文化交流館カント・レラ
平塚理子
教育部社会教育グループ主査
学芸員
北海道で働きたくて京都からやってきました!本州とはまた違う北海道特有の歴史や文化に触れ、日々楽しんでいます。
登別市は山も海もあり、夏は涼しく、冬もそれほどの積雪はなく、とても住みやすいマチです。
観光客の皆さまには、登別が誇る登別温泉、またその奥座敷にあるカルルス温泉を思う存分楽しんでいただきたいです。
画像提供:登別市郷土資料館、のぼりべつ文化交流館カント・レラ