岡山・パワースポット 金陵山西大寺(観音院) 子授け・安産祈願なら
今回ご紹介する「西大寺」といえば、なんといっても天下の奇祭と呼ばれている「裸祭り」。
その時期(毎年2月)になると、テレビなどのニュースで毎年取り上げられますので、そのド迫力な映像は誰もが脳裏に記憶しているかと思います。
この度、西大寺の坪井住職に取材させていただきましたので、順を追ってご紹介していきますね。
西大寺について
西大寺はいつ頃建てられたのでしょうか?
今から約1200年昔、天平勝宝3年(751年)周防の国(山口県)玖珂庄に住む藤原皆足(ふじわらのみなたる)姫が観音菩薩の妙縁を感じて金岡の郷に草庵を開基し、千手観音を安置したのが創まりです。
その後777年(宝亀8年)安隆が現在地に堂宇を建立したとされています。
どのような神様が祀られていますか?
古来より会陽で使用したまわしを妊婦の腹帯として使うと安産になる事で知られており、ご本尊千手観音のご利益にあやかって、「子授け・安産祈願」やお子様の健康成長のご利益は昔から有名です。
また、鎮守の牛玉所大権現・金毘羅大権現は厄除け、青面金剛は疫病平癒のご利益があります。
新婚の男たちがこれから授かるであろうご子息のために、妻の安産のために。
既婚男性たちが娘や息子の健康のために。
そんな意味を込めて男性陣は裸祭りに挑むのでしょうか?
とってもかっこいいお祭りです。素敵。
西大寺のおすすめルート・順番
まず、何をしたらいいでしょう?
先ず仁王門から入る前に「手水舎」で心身をお清め頂きます。
建物を巡る順番を教えて下さい。
①仁王門
②本堂
③普陀南海観音
④牛玉所殿・奥殿
⑤稲荷社
⑥薬師堂
⑦絵馬堂
⑧水子地蔵(子安地蔵)
⑨鐘楼門・朝鮮鐘
⑩千手院(千手堂)
⑪高祖堂
⑫三重塔
⑬六角経蔵
⑭石門・垢離取場
事前に知っておくと自慢できそうな情報
会陽裸祭りとはどのようなお祭りなのでしょうか?
即ち裸祭りは、天下の奇祭として広く知られているが、その歴史は遠く奈良時代に始まります。
東大寺良弁(ろうべん)僧正の高弟、実忠(じっちゅう)上人が創始した修正会即ち新年の大祈祷を開山の安隆上人が伝え、毎年旧正月元日より14日の間厳修されていました。
永正7年(1510年)忠阿(ちゅうあ)上人の時、修正会の結願の日参詣の信者に守護札を出したところ、これを戴く者は福が得られると希望者が続出し、やむなく参詣者の頭上に投与したので奪い合いとなり、身体の自由を得るために裸となり、無垢の信仰心は水垢離となり、遂に修正会と不離一体の今日の会陽の形が成り立ったと伝えられています。
会陽の行事は3週間前の事始め式に始まります。
まず宝木(しんぎ)の素材を受け取りに行く宝木取り、翌日は一対の宝木の形を作り上げる宝木削り、14日前からいよいよ本尊千手観世音の宝前を荘厳して修正会が開白され、山主以下10余名の僧侶により厳修され、国家安穏・五穀豊穣・万民豊楽を毎日祈り続けます。
当日は早朝より遠近の各地から数万の信者が押し寄せ市内を埋め尽くします。
夜のふけるにつれ裸のワッショワッショの掛け声が聞こえだし、合図の太鼓と共にその数を増し本堂に溢れ、どよめきは古には四国まで聞こえたと伝えられています。
14日間の修正会も結願となり、御福窓より裸の大集団に向かって院主が万人渇仰の宝木を投下すると、俄然筆舌に尽くし難い争奪戦が展開され、境内を西に東に裸の渦となってもみ合う様は勇壮無比です。
その御福(ごふく)にあやかろうと3万人の参拝者が境内を埋め尽くします。
参拝者は3万人ですか……。
参加者は毎年約9,000人とも伺っております。
天下の奇祭とはよく言ったものです。
我こそが福男にとその熱気、宝木(しんぎ)を奪い合う様は、仰せの通り、俄然筆舌に尽くし難く勇壮無比でございます。
西大寺の知っておきたいマナー、作法・おみくじについて
マナーや作法について、してはいけないことがあったら教えて下さい。
手水舎→本堂→ローソク・線香→合掌礼拝→読経→鎮守堂「牛玉所殿」参拝→合掌礼拝/二拝二拍手一礼→奥殿参拝
は是非行って頂きたく思います。
やってはいけない事として、通常社会的ルール、マナーを守っていれば問題ありません。
おみくじについて教えて下さい。
昔ながらの筒から出てくる番号に沿って授与しているおみくじもあれば、備前焼がセットになった備前焼みくじや、招き猫御籤、ガラポンで引くようなコインみくじ等々あります。
こんなにたくさんの種類があるおみくじは取材をさせていただいてはじめてです。
その中でも編集部が刺さったのは、備前焼おみくじ。
備前焼と言えば、岡山県と言うよりも日本を代表する世界的な陶器ですもの。
そんなおみくじは欲しくなります。
御朱印について教えて下さい。
朱印は、全6種類ほどあります。
なんとも、西大寺が現れている御朱印帳の表紙です。
かわいいです。
ここでは、4種類ほど、ご紹介させていただいております。
スポット詳細情報
住所 | 岡山県岡山市東区西大寺中3-8-8 |
最寄駅 | JR赤穂線西大寺駅から徒歩15分 |
駐車場 | 有り(100台) |
営業時間 | 9時~16時 |
公式サイト | www.saidaiji.jp |
コメント
まず交通安全五福招来社がおまつりされている日本一ありがたい駐車場でした。ここまで無事に来られて感謝!本堂の半分は裸祭りで男達が押し合う場所なので土足で上がれました。有料で中に入らせて頂くともったいなくも仏さまより上の2階部分にある御福窓にもあがれました。帰るときももちろん無事で帰れますように!と日本一ありがたい駐車場から帰りました。