【看護師の退職理由】決断に至った7つの動機と建前上の理由3つ
退職理由1.「人間関係」
上司や同僚と人間関係がうまくいかない
どんな職業、どんな職場でも、この問題は看護師さんだけじゃありませんよね。大人ですから、それぞれに自然と距離感を保って我慢して働いています。一般の社会人と大きく異なる点は、おそらく社会人経験のないドクターの対応でしょうか?
ドクターって基本的に昔から神童と呼ばれた方々が多いので、少し見下して話してしまう傾向がある方が多い印象です。もちろん全員ではありません。人格者だっていっぱいます。
あとは、ベテラン看護師さんあたりも危ないですね。とにかく自分のワールドが出来上がっている人が多いから、苦労は絶えないでしょう。
患者さんだって、落ち込んでいる人、イライラしている人など基本的にはこんなところからとっとと出たい人ばかりですから疲れますよね。ある時、プチっとキレてしまう瞬間がくるのでしょう。それが転職の決意のタイミングかもしれません。
退職理由2.「職場環境」
勤務時間が長く、残業や夜勤も多い
これに関しては働く前から知ってましたけど。知ってたけど、想像以上でしたね。想像してたけど、私の常識をはるかに超えてました。急患が次々と来て帰れません。残業しても時間外手当申請できません。心の奥のほうで叫びたいけど、周りも皆、申請してないし、すると白い目確定だし。気が付くとカラダもメンタルもボロボロ。
だから辞めます。
退職理由3.「給料や休暇待遇」
給料や休暇が少ない
「お給料が安い」という理由で転職したい看護師さんは多いです。勤務時間も長い上に休みも少なく、それなのにお給料は安いというものなら不満が出るのも当然だと思います。
道徳的な話をすると、
「生死を扱っているんだから、救急患者が運ばれてきて帰れるんですか?」
「その覚悟を持って飛び込んだんじゃないんですか?」
って話にもなりかねませんが、看護師さんだってそんなことはもちろんわかっています。でも、精神と体が限界なんです。楽になりたいんですよ。拘束時間とお給料のバランスが合わないという問題が看護師という職業にはいつの時代になってもあることでしょう。
同じような仕事量なのにS病院とRクリニックでは、お給料に雲泥の差があると聞くと誰でも転職を考えたくなる気持ちも分かりますよね。自分の価値というか、この年収は果たして適正なのかと言うことが知りたくなるものです。
転職を考えてない看護師さんでも求人サイトに登録して、今の自分の価値を調べてみるのもありだと思います。
労働に対して、しっかり見合う給料なら文句なく続くと思います。見合う給与であって、なおかつ休みがあればです。
まともな休暇もなく、夜勤と日勤との繰り返しでまともに眠れないし。
毎日、毎日、ハードワークに耐え、安月給だともう「ボランティアかよ」って思ってしまいます。
辞める原因になりますって。
退職理由4.「仕事内容」
仕事内容に不満がある。やりがいを感じなくなった
どこの病院でも看護師さんは足りてません。医療の進化で皆さん長生きしてます。おかげで私たちは、過労で倒れそうです。団塊の世代と言われる沢山のおじいちゃん、おばあちゃん。そのジュニアたち。人口多すぎです。
私たちと人口違いすぎです。配属先選べてたら苦労しませんって。子供が好きで、お世話したいと小児科へ希望を出してもおじいちゃんところになりました。
希望しない配属先で都合よく使われる働き方に疲れ果て、退職を考えはじめます。「仕事にやりがいを感じなくなった」という理由で転職する方もいます。この理由については看護師さんだけでなく、どんな職業の方でも感じるでしょう。仕事量が増え、覚えなければいけないことたくさんあって、しかも夜勤もあったり。
忙しさに時間を取られて過ごしてしまい、ふと考えると「最近、仕事にやりがいがなくなったなー」なんて考えてしまいます。
退職理由5.「ステップアップ、キャリアップしたいから」
ステップアップ、キャリアップ願望がある
今後の自分のキャリアが心配になり、さらに上を目指してステップアップがしたいからという理由で退職を考えている方は、おそらく仕事のできる看護師さんでしょう。
ある程度の年数を勤め、勤務態度も良く、高いポストに就いている看護師さんでしたら、とても説得力のある退職理由です。
上司としては、痛いところですが、引き止めにくいかもしれません。
退職理由6.「そもそも向いていなかった」
看護師から違う職種へ転職する方もいる
看護師という職業に疲れてしまい、まったく違う職業へ転職する方も多いようです。その転職理由には様々あり、単に収入の不満だけではないようです。患者さんとの距離に悩んだりして、精神的にまいったり、同僚との人間関係に悩んだり、もちろん単純に休みが少ないという理由もあります。
この職業は、昨日まで元気だった患者さんが、突然、容体が急変して帰らぬ人になるということを必ず経験していきます。看護師という仕事には「死」というものが関係することも多いので、そのストレスは半端ではないと思います。その反発で、まったく違う職種に転職してしまうとか。
「生と死」というデリケートな問題に直接関わることがあるので、精神的なストレスを抱えやすく、メンタルがやられてしまう方も多いです。この職業とは違う職種へ転職することはとても残念ですが、精神的な問題というものは違う環境で働くことによって解決するかもしれません。
看護師の資格は消えるものでもなく、いつでもどこででも働けます。他の職種で挫折しても復帰は可能ですから、他の業種をみて、リハビリするのもありです。やっぱり看護師だなって気付く方もいらっしゃいます。
退職理由7.「うつ病」
心と身体のバランスが狂い始める
ストレスは多くの看護師さんを悩ませます。看護師は、命を守る仕事に携わっているため、少なからず、緊張感のある環境で常に働いています。休む間もなく、考える暇さえなく働いていると、知らずにストレスが蓄積していきます。
そんな環境の中、更に上司や同僚などとの人間関係が上手く行かなくなると、心身のバランスが狂い始め、「うつ病」を発症するなんてことも。
参考:多忙な業務により、うつ病となった看護師の事例 - こころの耳
同じ悩みを抱える看護師さんへ
「毎日、一生懸命がんばりました。限界まで。何を言われても仕事をがんばりました。たくさん。でも無理っ!」という看護師さんは、今すぐ転職活動をはじめましょう。このまま勤めても、変わらないよね。根本的に無理。一種の社会問題ですから。
ただし、誰かがあなたの代わりを務めます。そこは、後ろ髪をひかれる思いもあるでしょう。でもここは、いい人にならず、自分のため。いい人やりすぎて、カラダ壊したんだから。本当にボロボロになる前に決断しちゃいましょう。
転職を成功した多くの看護師さんが、
「いい人やりすぎた。なんでもっと早く転職しなかたんだろう」
「転職して年収が上がったし」
「転職したら給料と休みが増えた」
など客観的に病院を見つめ直すと、なんと好条件が転がっていることか。自分の考えがどれほど小さかったかと気づき反省するはずです。そして、前職で一種の軽い洗脳にあっていたことに気づくでしょう。
看護師さんって基本的に奉仕の姿勢が元々あって、人にやさしい方々ばかり。ついつい、流されてしまいがち。もう無理って感じていたら、いますぐ、求人紹介サイトに登録しちゃいましょう。
当サイトでもいくつか紹介しておりますので、参考まで。
看護師さんの退職は引き留められます
退職したい看護師さんは、まずはじめに自分の上司に辞める意志を報告します。同時に退職理由も話します。その場合、正直な退職理由を上司に告げる必要はありません。
本音と建前を使い、上手な退職理由を告げましょう。
大袈裟な嘘を退職理由にする必要はありません。誰も傷つけない程度の退職理由で良いでしょう。
円満退職を望むなら「立つ鳥跡を濁さず」です。
そして少なくても辞める意志は、退職日の2ヶ月前までには上司に報告しましょう。病気が退職理由なら別ですけど、2ヶ月前がギリギリです。希望する退職日が自分の中で決まっているなら、辞める意志はできるだけ早く報告しましょう。
他にも退職希望の看護師さんがいるかもしれません。現場の状況などを考慮し伝えると良いでしょう。
ですが、看護師さんは簡単に退職できません。看護師不足のため、上司や同僚などから必ず引き留められます。
退職希望者の事情に関係なく、何度も、何度も、しつこく引き留められます。上司と揉めないよう、冷静に話し合いましょう。感情的にならずに柔軟な対応でその場を乗り切りましょう。
絶対に譲らない決意を前面に出しましょう。職場、上司に負けないでください。流されないでください。
円満退職を希望するなら建前の退職理由を考えよう
看護師さんが円満退職するために、上司が引き留めにくい退職理由を考えます。大きな嘘は要りませんが、必要最低限で誰も傷つかない嘘ならいいと思います。
いくつか紹介しますので、参考にしてください。
建前上の退職理由1.「キャリアアップ」
「自分のキャリアアップのために退職したい」という理由は、上司も引き留めにくいです。「今よりももっと看護師として成長したい」と願う上司なら、逆に応援してくれるでしょう。
建前上の退職理由2.「結婚、出産や育児」
結婚、出産や育児は、円満退職しやすいですね。結婚を理由にする場合は、「家庭を守り、主人を支えたい」または、「主人がどうしても家にいてほしいと希望している」と言えば、幸せにと応援され円満退職しやすいです。
出産や育児の場合は「つわりがひどいので安静にしたい」または、「子供との時間を大切にしたい」と言えば、大切にしてくださいと応援され円満退職しやすいです。
建前上の退職理由3.「引っ越す」
「引っ越す」は、定番の退職理由です。これに関しては、「主人の転勤」や「家庭の事情による転居」が理由であれば割と簡単に円満退職できます。通勤ができなければ引き止めようがありません。何度も使えませんが、一番誰も傷つけない退職理由でしょう。
参考:看護師の「退職できない」を円満に解決する方法 | ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)
参考:退職代行のススメ(ウィルテック)- 退職で悩む人をサポートする総合サイト
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