移住・定住特集 兵庫・市川町で暮らす!自然と人のあたたかさに包まれる暮らし

兵庫県の中央に位置する市川町を訪れると、まず感じるのは「時間の流れのやわらかさ」です。
都会の時計の針がせわしなく進むのに対し、ここでは風にそよぐ木の葉や、広い空をゆっくりと渡っていく雲が、暮らしのリズムを決めてくれているように思えます。
春の桜並木や夏のひまわり畑、秋の紅葉やタケノコ堀り、冬の星空……四季の楽しみが日常に溶け込んでいることも魅力です。
そして、すれ違う人が自然と挨拶を交わすあたたかさ、子育てや暮らしを支える制度の手厚さにも触れ、「ここなら安心して暮らせる」と思える瞬間がここにはあります。
市川町は、便利さと穏やかさが心地よく同居する「ちょうどいい田舎」。
そんな日常の断片を、一般社団法人いちかわ地域活性企画 定住支援員の高橋さんにたっぷりと伺ってまいりましたので、ぜひご覧ください。
市川町での暮らし

Q.編集部
市川町に住んでみて、都会と違って「時間がゆったり流れているな」と感じる瞬間って、どんなときですか?
A.定住支援員 高橋
物音や人を怖がる繊細な性格の愛犬が、自然を感じながらのびのびと散歩できているときです。同時に自分も仕事や日常の疲れを忘れ、綺麗な空気のなか深呼吸しながら歩いています。
まちの声
- 自然に囲まれているとき
- 山登りや神社に行くとき
- 広い空に雲がゆっくり流れて、風音と木の葉が揺れる音だけが聴こえてくる日曜日
- 静かな夜に満天の星空と月を見たとき

都会の喧騒から離れて、そういうゆったりした時間って最高ですよ。
特に、愛犬との散歩で疲れを忘れて深呼吸できるって話、すごく癒されます。私も犬飼ってるから、そういう瞬間、本当に羨ましいです。
山とか星空って、都会じゃなかなか味わえない贅沢です。私も市川町でぼーっと空を眺めたくなってきました。
Q.編集部
普段の暮らしの中で自然を身近に感じたり楽しんだりしていることはありますか?散歩や畑仕事、山菜採りや釣りなど、どんなことでも教えてください。
A.定住支援員 高橋
散歩に行き季節ごとの草花を見て、写真を撮ったり名前を調べて楽しんでいます。街に住んでいた時には忘れていた幼少期の頃を思い出し、懐かしい気持ちになりました。
まちの声
- 家の畑で野菜を収穫して、好きな料理を作る
- とれたての野菜や果物をご近所さんからいただく
- 散歩で綺麗な夕日を見たとき
- 春には桜並木を散策、秋にはタケノコ堀りに行き紅葉を見に、夏にはひまわり畑へ。四季を楽しむ
- 山付近や坂など自然の中でトレーニングできる

本当に素敵ですね。心が豊かになります。
散歩での草花の発見や、ご近所さんとの旬の野菜のおすそ分け。人と自然に囲まれた、温かい暮らしが目に浮かびます。
四季折々の自然を存分に楽しめるのも市川町の魅力ですね。桜やひまわり、紅葉にタケノコ掘りまで、一年中楽しめて羨ましい!
子育て・教育・地域のつながり
Q.編集部
子どもを育てる環境として、市川町のここがいいな、と思うポイントはありますか?
A.定住支援員 高橋
子育てをしているお母さん方に伺いました。
- 子どもに関する支援制度が多いと思います
- 「妊娠出産サポート」
- 不育症治療支援事業
- 産婦健康検査費助成 他
- 「子育てサポート」
- 産後ケア事業
- 保育料の軽減(保育料)(副食費)
- 児童手当
- 児童扶養手当 他
- 「学生サポート」
- 体操服購入費助成金
- 学校給食費軽減
- 自転車保険料の負担
- 公共交通運賃助成制度 他
- 「障がい者サポート」など
- 「妊娠出産サポート」
- 自然の中でのびのびと育てることができる
- 近所の人との挨拶などコミュニケーションが取れる
- 車の少ない道を子どもと一緒に散歩できる
- 保健福祉センターの手厚い対応
- 人口が少ない良さがある。行政との距離が近く子どもの名前や特性まで覚えてくれていて声掛けをしてくれるのが嬉しかった。本を貰えたり、同じ境遇の人と集まれるカフェや料理教室などがあり育児中も孤独に思わなかったし助けられた。子育て支援が充実し、相談に乗って貰えるし希望者には病院まで付き添いなど手厚い待遇で感謝しかない。都市部ではあり得ないこと。

市川町の子育て環境、すごく魅力的です。
妊娠・出産から学生支援まで、これだけのサポートが手厚く受けられるのは本当に心強いです。
行政が子どもの名前や特性まで覚えてくれるなんて、地域全体で支えられている感じがします。」
自然の中で子どもがのびのび育つ環境があるだけでなく、保健福祉センターの丁寧なサポートや、孤独を感じさせない温かいコミュニティがあるのも素晴らしいです。都市部ではなかなか得られない安心感ですね。
Q.編集部
地域の人たちと子どもたちが関わる機会はありますか?たとえば伝統行事や地域イベントなどでの交流の様子があれば教えてください。
A.定住支援員 高橋
夏祭りや地蔵盆、秋祭りなどがあります。
住まい・移住支援・仕事・転職

Q.編集部
空き家や古民家を使って暮らす場合、市川町ではどんなサポートや制度があるのでしょうか?
A.定住支援員 高橋
- ・補助金
- ・若者定住促進住宅取得奨励金
- ・空き家活用支援事業
- ・移住定住相談窓口としていちかわテラス
Q.編集部
移住を機に転職をするとしたら、地元企業や農林業など、どんな働き方があるのか教えてください。
A.定住支援員 高橋
農業(営農組合)、テレワーク、自営業などでしょうか。通勤30分程度の近隣市町で仕事を探す人が多いように思います。
姫路市まで30分程、神戸市三宮まで1時間15分程。少し出向けば都市部があるのが「ちょうどいい田舎」の良さとしています。
働く場所 > 都市部:やはり都市部の方が仕事は多い、通勤圏内。
住む場所 > 市川町:住むのは静かで渋滞もない場所がいい。
Q.編集部
UターンやIターンで転職を考える場合、相談窓口や求人情報など、町としてどんなサポートがあるのでしょうか?
A.定住支援員 高橋
商工会が年1回開催する地元企業の就職相談イベントがあります。町内企業限定で、移住定住相談窓口のいちかわテラスにご相談いただくことも可能です。
今後公式サイトに地元企業の求人ページを掲載していく予定です。

なるほど、『ちょうどいい田舎』ってすごくいい表現です。
移住を考えている人の気持ちに寄り添っている感じがします。
やっぱり、仕事と住まいのバランスって大事ですもんね。
現実的な選択肢もちゃんと示していて、とても親切だと思います。
移住者の体験と町の魅力
Q.編集部
実際に移住された方で、「思ったより町での暮らしが楽しいな」と感じたエピソードがあれば教えてください。
A.定住支援員 高橋
車があれば近隣に出向いて買い物でき、必要なものはネットで購入して届けてくれるし、思っていたほど不便さはなかったです。誰もいない場所で犬と散歩しながら歌って空を見上げてリラックスできる環境が楽しいです。
まちの声
- 町内の山城4箇所制覇
- せせらぎの湯(町内にある温泉)が気持ち良く、四季折々の景色も楽しめる!
- 散歩している人や犬と挨拶し仲良くなれた
Q.編集部
季節ごとの行事や町の文化に触れた中で、特に印象に残っている体験はありますか?
A.定住支援員 高橋
子供の頃、秋祭りで屋台(神輿のこと)の練り合わせを見たこと、電飾をつけた屋台もかっこいい、和太鼓を叩いたこと、相撲で勝ったことなどです。また、夏祭りで、打ち上げ花火を見たことも印象に残っています。

必要なものはネットで買えるし、車があれば買い物も不便しないというのも、現実的な情報として移住希望者には安心材料になりますね。
移住者がその町の「元からの住民」になっていく過程を垣間見ているようです。
Q.編集部
市川町に住んでいて、「これぞ地元の暮らしだな」と感じる日常の風景や、人との関わり方はどんな感じですか?
A.定住支援員 高橋
すれ違う人と挨拶を交わすときです。相手から挨拶をしてくれたり、運転中でもご近所さんと頭を下げて挨拶するときに「これぞ地元」と感じます。
都会に住んでいたときには考えられない現象なので最初自分に挨拶してくれていると分からず驚きました(笑)。
まちの声
- 知らない人とでも会話が繰り広げられるとき。知らない人でも関係なく話して日常会話が行われる。コミュニケーション能力が養われる
- 広い土地があるのでBBQやプールなど気にせずいつでもできる
- 困っている子どもやお年寄りがいたら周りが声をかけ自然と助け合う
- 小学生の登下校を見守ってくれる町の人がいる
- 農業が身近にあり興味や経験を得れる
- 農業をしていなくても日常から学びがあると思います
都会に住む人は野菜や米、麦のなり方や収穫時期など知らない人が多くて自分の当たり前がそうではないことに気付き、育った環境に感謝した経験があります。
Q.編集部
移住希望者のサポート窓口はございますか?サポート窓口の情報を教えてください。
A.定住支援員 高橋
電話 | 0790-26-1040 |
terrace@ichikawa.or.jp | |
開設日時 | 平日 10:00~17:00(定休日 火曜・木曜) 土日祝 9:00~17:30 |
公式URL | ichikawa.or.jp |

いかがでしたか?市川町。時計よりも風のリズムで暮らしが進む、そんなやわらかな時間がここにはあります。
夕方の散歩道で「おかえり」と挨拶が返ってきて、思わず胸がほどける。春は桜、夏はひまわり、秋は紅葉とタケノコ、冬は満天の星。
子育ての支援は妊娠・出産から学生期まで手厚く、困ったときは保健福祉センターや「いちかわテラス」に相談できる心強さも。
仕事は姫路や神戸へ軽やかに、暮らしはここで静かに。
畑の野菜を分け合う温度感もいいんです。温泉「せせらぎの湯」で肩の力が抜ける日も。
便利さとやすらぎ、その両方を諦めたくないわたしには「ちょうどいい田舎」という言葉がしっくり。
次はあなたの番。深呼吸するみたいに、暮らしを選んでみませんか。
高橋様、貴重なお時間を割いて取材にご協力いただき、ありがとうございました!
記事の監修:
高橋 玲名
一般社団法人いちかわ地域活性企画
定住支援員
語学留学とワーホリで約3年間の海外生活を経験。約9年間営業職に奮闘した後、Webに携わるお仕事をしたい!と勉強を始めWebコーダーとして転職。現在はUターンで地元へ戻り、今までの経験を活かして移住定住に関する業務を行っている。
生まれ育った場所を離れ色々な場所で暮らしたからこそ市川町の良いところにたくさん気づけました。
田舎についてのイメージは様々だと思いますが、「ちょうどいい田舎」なので車さえあればちょうどいい暮らしが待っています。
移住に興味がある方には自分がどんな暮らしをしたいのか生活において何を大切にするか、明確に考えてみてほしいです。
自然の中でのびのびと暮らし、人との繋がりを楽しめる方には特におすすめします。
空き家、移住に関するご相談があればお気軽にどうぞ。
いちかわテラスでスタッフ一同お待ちしております。
画像提供:市川町
市川町統計情報
面積 | 82.67km2 |
人口 (※R7.8.1現在) | 男 4,915人 女 5,104人 計 10,019人 |
人口密度 | 121.2/km2 |
世帯数 (※R7.8.1現在) | 4,207世帯 |
平均気温 | 14.8℃ |
一般診療所数 | 4 |
観光地 | かさがた温泉 せせらぎの湯、銀の馬車道「馬車モニュメント」ハヤブ、笠形山・ぶらり笠形さんぽみち、甘地駅前公園、リフレッシュパーク市川 |
お寺・神社 | 岩戸神社、甘地天満宮、賀茂神社、笠形寺、笠形神社、十柱神社 |