移住・定住特集 福井県で暮らす!地域で育む豊かな子育て環境と新しいキャリアの選択

「慌ただしく過ぎる毎日」
「満員電車での通勤や、時間に追われる日々」
都市部での暮らしに利便性を感じつつも、ふと「本当に大切なもの、豊かな暮らしとは何だろう?」と立ち止まる瞬間はありませんか?
今、福井県が「高い教育水準」「充実した子育て環境」そして「質の高い食」を背景とした「ゆとりのある暮らし」の実現地として、静かに注目を集めています。
しかし、その「豊かさ」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。統計データやパンフレットだけでは見えてこない、福井の「日常の手触り」や「リアルな暮らしの姿」を知りたい。
私たちはその答えを求め、福井県庁の移住・定住担当〇〇さんに、率直な質問をぶつけてみました。
この記事では、そこから見えてきた「福井ならではの豊かさ」の正体を、余すことなくお伝えします。
暮らしの魅力
Q.編集部
福井で暮らしていて、「都市にはない豊かさ」を感じるのはどんな瞬間でしょうか?自然の音に耳を傾ける朝、ご近所とのふれあいなど、日常の中にある小さな幸せをお聞かせください。
A.〇〇部 〇〇
でしたら、私が福井で豊かさを感じるのは、まさにおっしゃる通り「朝、目覚めた時の音」かもしれません。
都市部で暮らしていた時は、どうしても車の音や遠くのサイレンの音で現実に引き戻されるような朝が多かった気がします。
でも福井では、特に少し郊外の住宅地ですと、鳥のさえずりや、窓を開けた時に風が木々を揺らす音がまず耳に入ってくるのです。 春から夏にかけて、田んぼに水が張られる時期はカエルの合唱が聞こえてきたり、秋になれば虫の音が響いたり。
そうやって自然の音で季節の移ろいを感じられる、静かで穏やかな朝の時間は、本当に心が安らぐ小さな幸せだなと感じますね。
それからご近所とのふれあいについても、福井らしい豊かさがあります。
もちろん、昔ながらの濃密なお付き合いばかりというわけではないのですが、都市部のように隣に誰が住んでいるか全く知らないということも少ないです。
例えば、朝の散歩やゴミ出しですれ違えば「おはようございます」と自然に挨拶を交わしますし、ご家庭で畑をされている方が「ちょっと採れすぎたから」と、玄関先に瑞々しい旬の野菜をそっと置いていってくださる…なんてことも、福井ではよく聞く光景です。
冬になって雪が降れば、自然とみんなで家の前の雪かきを始めたりして、「お疲れ様です」「大変やねぇ」と声を掛け合う。
そういった、お互いを「ゆるやかに気にかけている」という人の温かさや安心感が、日々の暮らしに溶け込んでいること。
これも、都市部ではなかなか得難い、福井ならではの豊かさだと感じています。

都市部では失われがちな季節の音で目覚められるのは、何よりの贅沢ですね。
単に静かなだけでなく、「おすそ分け」や「雪かき」といった、お互いをゆるやかに気遣う「人の温かさ」が日常にあること。
それこそが、福井の暮らしの安心感や豊かさの源なのだと感じました。
「ゆるやかに気にかけている」……なんかいいな。
Q.編集部
福井に移り住んだことで、生活や人との関わりにどんな変化を感じる方が多いでしょうか?その変化が「暮らしやすさ」につながっている部分もありますか?
A.〇〇部 〇〇
生活(時間)の変化
多くの方がおっしゃるのは、生活のリズムが、自分たちのペースになったということです。
都市部では、どうしても仕事のスケジュールが生活の中心になりがちだった、と。福井に来てからは、家族や自分自身が中心の時間軸を取り戻せた、という声をよく聞きます。
例えば、
「平日の夜、家族全員で食卓を囲めるようになった」
「仕事が終わってからでも、趣味の釣りやジョギングに十分行ける」
「子どもの寝顔じゃない顔を、毎日見られるようになった」
といったことです。
これは、仕事のオンとオフの切り替えがしやすい環境だからこそですが、この夜の時間を手に入れた感覚が、心のゆとり、つまり暮らしやすさに直結している、と感じる方が非常に多いです。
人との関わりの変化
人との関わりについては、個から地域の一員になったという変化を感じる方が多いです。
都市部の暮らしは、良くも悪くも匿名性に守られています。
一方、福井では(もちろん地域差はありますが)、ご近所さんとの挨拶が基本ですし、子ども会やお祭りなど、地域コミュニティとの接点が自然と生まれます。
最初はそういった距離の近さに戸惑う方もいらっしゃいますが、慣れてくると、それが見守られている安心感に変わっていくようです。
誰が住んでいるかわからないという不安が少ないこと。
特に子育て世代の方にとっては、近所の方々が、自然と子どもに「おかえり」と声をかけてくれるといった環境が、何物にも代えがたい「暮らしやすさ」であり、福井を選んで良かった点として挙げてくださることが多いです。

夜の時間を取り戻せたという言葉が非常に印象的です。
単に通勤時間が短いというだけでなく、家族と食卓を囲んだり、趣味を楽しんだりする自分らしい時間を取り戻せるのは大きいですね。
地域との関わりが見守られている安心感に変わるという点も、特に子育て世代には何物にも代えがたい魅力だと感じます。
子育て・教育

Q.編集部
教育や子育てに関して、福井県は全国的にも評価が高いと聞きます。具体的には、どんな取り組みや地域の風土が、子どもたちの学びや育ちを支えているのでしょうか?
A.〇〇部 〇〇
「家庭の教育力」を支える風土
福井の大きな特徴として、共働き率が全国トップクラスであると同時に、三世代同居率も非常に高いことが挙げられます。
ご両親が共働きで日中しっかり働く。その間、おじいちゃん・おばあちゃんが家事や子育てをサポートし、学校から帰ってきた子どもに「おかえり」と声をかけ、宿題を見てあげる。
もちろん全てのご家庭がそうではありませんが、こうした多世代で子育てに関わるという土壌が、福井にはまだ色濃く残っています。
親の働く背中を見せる勤勉さと、祖父母世代による生活習慣のしつけや見守り。
この家庭内での役割分担と協力体制が、まず子どもたちの安定した学習習慣や生活リズムを支えている、一番の基盤だと思います。
「地域の子」として育てる意識
もう一つは、コミュニティの力です。 福井では、子ども会や地域のスポーツ少年団への加入率が全国平均に比べて非常に高いのです。
学校が終わった後や週末に、年齢の違う子どもたちが集まって活動し、そこには必ず地域の大人(指導者や保護者)が関わっています。
自分の子どもだけでなく、地域の子どもも一緒に叱ったり褒めたりしながら育てるという意識が、ごく自然にあるのです。
また、学校でもふるさと教育に力を入れており、地域の歴史や産業、お祭りなどを学ぶ機会が豊富です。
これにより、子どもたちが自分の住む場所に愛着や誇りを持ち、地域の方々も「未来を担う子たちだ」と温かく見守り、応援する。
この良い循環が、子どもたちの自己肯定感や学びへの意欲を支えていると感じます。
学校と行政の具体的な取り組み
こうした風土を土台に、行政としてもきめ細かな支援を行っています。
教育面では、少人数学級の推進や、全国トップクラスと言われる学習量の確保(宿題など)、読書活動の推進など、基礎学力を定着させる取り組みを継続しています。
子育て支援面では、全国でも手厚いと言われる「第2子以降の保育料無償化」(※所得制限など条件あり)や、中学校3年生まで(多くの市町では高校3年生まで)の医療費助成など、経済的な負担を軽減する施策にも力を入れています。
家庭と地域、そして学校・行政が同じ方向を向いて連携していること。 それこそが、福井の教育・子育てを支える最大の強みだと考えています。

なるほど、「家庭」「地域」「行政」の三位一体が強さの秘訣なのですね。
三世代同居や地域活動を通じて、多くの大人が「地域の子」として見守る風土があるからこそ、子どもたちも安心して学べるのだと納得しました。
第2子以降の保育料無償化といった具体的な支援の手厚さも、移住を考える家族にとって非常に心強いです。
住まいと空き家活用

Q.編集部
福井県の空き家バンクには、どのような物件が登録されていて、どんな方が活用されているのでしょうか?印象に残っている事例や、空き家を通じた地域とのつながりもあれば教えてください。
A.〇〇部 〇〇
これは、移住を検討される方から最も関心の高いご質問のひとつです!
1. どのような物件が登録されているか?
まず、物件のバリエーションは本当に豊かです。
福井県の空き家バンク(実際には市や町が主体となって運営しています)には、昔ながらの立派な梁(はり)が魅力の古民家(こみんか)、田んぼや山々に囲まれた、畑仕事ができる広い敷地付きの農家住宅、市街地や住宅街にある、比較的利便性の良い一戸建てなど、本当に様々です。
正直にお伝えしますと、価格が50万円や100万円といった、都市部では考えられないような物件も少なくありません。
ただし、そういった物件は、水回りの大幅な改修が必要だったり、長年使われていなかったため修繕が必須だったりするケースがほとんどです。
宝探しの感覚に近いかもしれませんね。
2. どんな方が活用されているか?
活用される方も、目的は様々です。
移住(Iターン・Uターン)で、ご家族と暮らすための住まいとして購入・賃貸される方。
北陸新幹線が開業したことで、「二拠点居住(デュアルライフ)」の拠点として、手頃な古民家を探される方。
そして最近とても増えているのが、起業やお店づくりのために活用される方々です。
3. 印象に残っている事例と地域とのつながり
今お話ししたお店づくりが、まさに印象的な事例と地域とのつながりに直結しています。
最近、私が本当に素晴らしいなと感じているのは、移住された方やUターンで戻ってきた若い世代の方々が、空き家をリノベーションして、とてもお洒落なゲストハウスやカフェを始めるケースです。
例えば、大野市や越前市、若狭地方などでも、そういった動きが点在しています。
彼らは、ただ住むだけではなく、その空き家を人が集まれる場所に生まれ変わらせてくれるのです。
長年空き家だった建物に再び明かりが灯り、そこが新しい交流拠点になる。
すると、移住者や観光客といった「外の人」と、地元のおじいちゃん・おばあちゃんといった「中の人」が、自然と出会う場所が生まれます。
ある地域では、そうした活動を目の当たりにした地元の方々が、「うちの蔵も何かに使えないか」「あの空き家も何とかなるかも」と、地域の「お荷物」だと思っていた空き家を資源として見直すきっかけになっている、という話も聞きました。
また、空き家バンクの物件は、契約の際に地域の区長さんやご近所の方にご挨拶する機会も多くあります。
家(アキヤ)を通じて、その地域のコミュニティの一員として迎え入れられる。
そういった、不動産取引以上の人のつながりが生まれる点も、空き家バンク活用の大きな魅力だと思いますね。

空き家が単なる住居ではなく、カフェやゲストハウスといった人が集う場所として再生されている事例は非常に興味深いです。
移住者と地元の方が自然と出会う交流拠点になるというのは、素晴らしい循環ですね。
家(モノ)を通じて、その地域のコミュニティ(ヒト)と繋がれるというのは、空き家バンク活用の大きな価値だと感じました。
仕事と働き方
Q.編集部
福井県での働き方や、地元産業の特徴について教えてください。ものづくりやIT、農林水産など、多様な仕事のあり方についてお聞きしたいです。
A.〇〇部 〇〇
福井の暮らしを支える「仕事」のこと、とても重要です。
福井県と聞くと、「いったいどんな仕事があるんだろう?」と疑問に思われるかもしれませんが、実は非常に多様な産業がバランスよく存在しているのが福井の強みなのです。
ものづくり(福井の屋台骨)
まず、福井の産業の柱は、なんといっても「ものづくり」です。 一番有名なのは、国内シェア9割以上を誇る鯖江市の「眼鏡」ですが、それだけではありません。
繊維産業(高機能なスポーツウェア生地や産業用資材など、世界的なシェアを持つ企業も多いです)
機械・電子部品(都市部の大企業が頼る、高い技術力を持った中小企業が数多くあります)
伝統工芸(越前漆器や越前和紙など、1500年の歴史を持つものもあります)
福井の「ものづくり」の特徴は、ニッチトップ企業が多いことです。
世界中と取引をしているような高い技術力を持った会社が、実は福井にたくさんあるのです。
こうした企業で専門性を高め、その分野のプロフェッショナルとして着実にキャリア形成を目指していく、という働き方をされている方は非常に多いです。
IT(新しい風)
そして最近、都市部からの移住者の方の受け皿として活発になっているのが「IT関連産業」です。「福井にIT?」と意外に思われるかもしれませんが、ここ数年で都市部から進出してくる企業や、地元発のITベンチャーが非常に増えています。
単なるシステム開発だけでなく、福井の強みである「ものづくり」とITを組み合わせて、工場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するような、福井ならではのユニークなIT企業も育っています。
リモートワークの環境が整っている会社も多く、都市部でのスキルを活かしながら、福井の豊かな暮らしを実現されている方も多いんですよ。
農林水産(福井の豊かさの源泉)
もちろん、福井の豊かな食を支える「農林水産業」も欠かせません。ブランド米の「コシヒカリ」や「いちほまれ」、冬の味覚の王様「越前がに」など、まさに福井の宝です。
最近では、最新技術を取り入れたスマート農業に取り組む若手農家さんも増えていますし、漁業でも新しい加工品開発に挑戦される方もいます。 「自分の手で何かを生み出したい」「自然の近くで働きたい」という方々が、新規就農・就漁の支援制度を活用して、自分なりの「成功」の形を追求されています。
福井での「仕事選び」
福井での「仕事選び」は、都市部とは少し価値観が異なるかもしれません。
もちろん生活の基盤として収入は大切ですが、それ以上に「暮らし全体とのバランス」を重視される方が多いと感じます。
「通勤時間を減らして、家族と過ごす時間を最優先にしたい」「地域に根差した中小企業で、経営者と近い距離で働きたい」「自分の技術を、地域のために直接役立てたい」
そういった「自分なりの豊かさ」を軸に仕事を選び、充実した暮らしを送っている方が、福井には本当にたくさんいらっしゃいます。
私たちも、そうした方々と企業との橋渡し(マッチング支援)や、ご自身で事業を始めたいという方の「起業支援」にも力を入れています。

眼鏡だけでなく、世界的なシェアを持つ「ものづくり」企業や、成長中の「IT産業」まで、仕事の選択肢が想像以上に多様で驚きました。
「暮らしとのバランス」を軸に仕事選びができるという価値観も素敵です。
都市部でのキャリアを活かしつつ、福井ならではの産業と関わるキャリア形成も可能だと分かり、非常に魅力を感じます。
移住者の声・変化
Q.編集部
福井県へ移り住んだ方々の生活の中で、印象的だったエピソードがあれば教えてください。家族の時間の変化や、地域との関わりを持つようになった体験などがあればぜひ。
A.〇〇部 〇〇
移り住まれた方々のお話は、私たち担当者にとっても一番の喜びであり、勉強になることばかりです。印象的なエピソードは本当にたくさんありますが、いくつかご紹介させてください。
夕方の公園が、こんなに賑やかだとは
ある時、東京から小さなお子さんを連れてIターンされたご家族が、こんなことをおっしゃっていました。
「福井に来て一番驚いたのは、平日の夕方、公園に子どもとお父さんがたくさんいることなんです」と。
都市部で暮らしていた頃は、ご主人の帰宅はどうしても夜遅く、平日はお子さんの寝顔を見るだけというのが当たり前だったそうです。
でも福井では、多くの方が車で30分以内くらいで通勤されていますから、夕方5時半や6時には家に帰れる。
「仕事が終わって家に帰って、まだ外が明るいから、子どもとキャッチボールをしに公園に行ける。そこでまた、同じように仕事帰りのお父さんたちと会う。こんな時間が持てるなんて、以前は想像もできませんでした」
そう言って、「失っていた家族の時間を取り戻せました」と笑っていたご主人の顔は、私も忘れられません。
初めて「雪かき」の道具を手にした朝
これは、雪の少ない地域から越前市(福井県の真ん中あたり)に移住されたご夫婦から伺ったお話です。
福井で初めての冬、朝起きてカーテンを開けると、一晩で50cmも雪が積もっていて、
「車が出せない、どうしよう!」
と呆然としてしまったそうです。
とりあえずスコップ(雪かき用具)は買っていたものの、どう使えば効率的なのか、どこに雪を捨てればいいのかも分からず、ご主人が玄関先で途方に暮れていた、と。
すると、隣のおじいちゃんが「こっち使え!」と言って、「スノーダンプ」という福井の家庭では必須の、ソリのような形をした大きな雪かき道具を貸してくれたそうです。
使い方を実演しながら「ここの水路に雪は捨てたらアカンぞ」「まず道筋だけこうやって作るんや」と、ぶっきらぼうなようでいて、とても丁寧に教えてくれた。
そして、そのうち向かいの家の方も出てきて、みんなで「今年の雪は重たいなぁ」「〇〇さん(移住者さん)とこ、初めてやで大変やろ」と声を掛け合いながら、自然と「共同作業」が始まったそうです。
雪かき自体は重労働で大変でしたが、そのご夫婦は、「都市部では、雪が降っても隣の人が困っているかどうかなんて考えもしなかった。
ここでは、当たり前にみんなで助け合う「共助」が息づいていることに感動した」とおっしゃっていました。
「雪」という厳しい自然があるからこそ、自然と生まれる人の温かさや、頼り頼られる関係性。 そういったものに触れた時、地域の一員になれたと感じられる方も多いようです。

雪かきの道具を貸してくれたご近所さんのお話、とても心温まります。
都市部では「雪害」というネガティブな側面が強いですが、福井ではそれが「当たり前の助け合い(共助)」を生み出すきっかけになっているのですね。
厳しい自然環境があるからこそ育まれる人の温かさこそ、福井のコミュニティの強さなのだと感じ入りました。
地域の支援と個性
Q.編集部
福井県では、県全体で行っている移住支援を土台とすると、その上に各市町が「うちの町は、こんな人に来てほしい!」という想いを込めて、独自の支援制度を上乗せしているイメージです。
地域ごとの特色が本当によく表れていて、私たちも注目している制度がたくさんあります。いくつかご紹介します。
A.〇〇部 〇〇
1. 【子育て世帯】をとことん応援するまち(例:坂井市、福井市など)
福井県は全体として子育て支援に厚いのですが、特に人口が増加傾向にある福井市や坂井市といった都市部の周辺では、子育て世帯へのサポートが非常に手厚いです。
例えば坂井市は、「子育てするなら坂井市」を掲げているだけあって、高校3年生までのお子さんの医療費(入院・通院)を完全に無料化しています。
また、県の制度(第2子以降の保育料無償化)に加えて、市独自でさらに手厚い保育料の軽減策を設けている市町も多く、特に若い世代の移住者にとっては大きな安心材料になっています。
2. 【産業・起業】と結びついた支援(例:鯖江市)
「ものづくり」や「IT」が盛んな地域では、そこに関連したユニークな支援が注目されています。
代表的なのが鯖江市です。「めがねのまち」として有名ですが、近年は「ITのまち」としても非常に元気があります。
鯖江市では、移住してIT関連の仕事に就かれたり、ご自身で起業されたりする方(特に「JK課」などで注目されたように女性の活躍支援も)に対して、市独自の奨励金や支援プログラムを用意しています。
「福井で新しいチャレンジをしたい」という方の背中を押してくれる制度です。
3. 【地域コミュニティ】を重視した支援(例:池田町、大野市)
あえて「便利な暮らし」だけではない、豊かな自然や昔ながらのコミュニティを大切にしている地域もあります。
例えば池田町は、移住希望者に対して、まず池田町の暮らしを深く知ってもらうためのお試し移住プログラムが非常に充実しています。
冬の厳しさなども含めて、地域のリアルを体験してもらった上で、地域の一員として迎え入れる、という姿勢を大切にしています。
また、城下町である大野市では、「結(ゆい)の故郷(くに)」という言葉を大切にしています。
空き家バンク制度と連動して、移住者が地域に溶け込めるよう、地元の大工さんによる改修支援や、地域住民との交流の場づくりをサポートする、といった温かみのある取り組みが注目されています。
ご紹介したのはほんの一例です。海沿いのまち(若狭地方など)では漁業と結びついた支援があったりと、本当に様々です。
ご自身のライフスタイルや優先したいこと(子育て、仕事、趣味など)によって、最適な市町は変わってきます。「こういう暮らしがしたいんだけど、どこが合ってる?」と私たち県の窓口にご相談いただければ、各市町の特徴と合わせて、一緒に探していくお手伝いができます!

県の支援を土台に、市町が「子育て」や「起業・IT」「コミュニティ重視」といった特色ある「上乗せ」支援をしているのは、非常に合理的で面白いです。
移住者側も、自分のライフスタイルや優先順位に合わせて「住む場所を選ぶ」楽しみがあると感じました。まさに「自分に合った地域」を見つけられそうです。
情報発信・つながりづくり

Q.編集部
県外からの移住希望者に向けて、情報発信はどのように行っていますか?SNSや相談窓口、イベントなど、実際の反応や工夫を伺えればと思います。
A.〇〇部 〇〇
私たち移住・定住担当の腕の見せ所、と申しますか、一番力を入れているところかもしれません!
やはり、福井の暮らしの魅力や支援制度を、必要とされている方に、いかに正確に、そして「温かく」お届けできるかが重要だと考えています。私たちは、「入り口は広く、相談は深く」をモットーに、デジタルとアナログ(対面)の両面で工夫しています。
1. SNSとWebサイト(入り口は広く)
まず、福井のことを「知っていただく」きっかけとして、SNSやWebサイトは欠かせません。
SNS
Instagramでは、単に制度の案内を流すだけにならないよう、意識しています。
私たちが工夫しているのは、「暮らしの解像度」を上げることです。
例えば、福井の美しい四季の風景、地元の人が通う美味しい定食屋さん、そして何より「先輩移住者の方々の生き生きとした表情」やインタビューを、積極的に発信しています。
実際の反応
制度の投稿よりも、そうした人の顔や美しい風景を投稿した時の方が、「福井ってこんなに素敵な場所だったのですね」「この方がやっているカフェ、行ってみたいです」といった好意的なコメントをいただくことが多いですね。
まずは福井に憧れや親近感を持っていただく、大切な入り口になっています。
2. 相談窓口(相談は深く)
SNSなどでご興味を持っていただいた方が、次に具体的なご相談をされるのが「相談窓口」です。
工夫(相談窓口)
福井県庁内はもちろんですが、東京、大阪、名古屋といった大都市圏にも、福井県へのU・Iターン専門の相談窓口を常設しています。
さらに、ここ数年で一番変わった点は、「オンライン相談(Web相談)」に非常に力を入れていることです。
わざわざ相談会場にお越しいただかなくても、ご自宅からPCやスマートフォンで、私たち担当者と顔を見ながらじっくりお話しいただけます。
これで、ご相談のハードルがぐっと下がったと感じています。
実際の反応
オンライン相談が定着したことで、「子どもが小さくて外出が難しかったけれど、相談できてよかった」「仕事の合間に、まず情報収集ができて助かった」というお声を多くいただいています。
漠然とした興味が具体的な移住計画に変わる、非常に重要なステップになっています。
3. イベント(リアルな繋がり)
そして、やはり「人」と「人」の繋がりは大切です。
工夫(イベント)
都市部で開催される大規模な「移住フェア」への出展はもちろんですが、私たちが特に大切にしているのは、福井県や各市町が主催する「テーマ別」の小規模なセミナーです。
例えば、「福井の”ものづくり”転職フェア」や「農林水産業セミナー」「古民家暮らし相談会」など、テーマを絞ったものですね。
ここでの一番の工夫は、私たち行政の人間だけでなく、必ず先輩移住者や地元企業の採用担当者にも同席してもらうことです。
実際の反応
やはり、移住希望者の方が一番聞きたいのは、移住した人の、本音のところなのです。
「冬の雪は、実際どれくらい大変ですか?」「地域には、どうやって溶け込みましたか?」こういった質問に、私たち担当者ではなく、実際にそれを乗り越えてきた先輩移住者がご自身の言葉で答えてくださる。
「担当者の人には聞けなかった本音が聞けて、不安が解消できました」
「同じ悩みを持っていた先輩と直接話せて、勇気が出ました」
こうしたお声を聞くときが、この仕事をしていて一番嬉しい瞬間かもしれませんね。
このように、様々な情報発信を組み合わせながら、福井での暮らしの魅力を、丁寧にお伝えできるよう日々取り組んでいます。

SNSで「暮らしの解像度」を上げるという視点、素晴らしいです。
単なる制度紹介でなく、移住者の「表情」や「本音」を伝えようとする姿勢に誠実さを感じます。
特に、イベントで行政の方だけでなく「先輩移住者」と直接話せる機会を設けているのは、移住希望者の不安を解消する上で最も効果的だと感じました。
福井らしさ

Q.編集部
「これが福井の日常」と感じるような風景や文化があれば教えてください。季節の行事や地域の食、風土など、地元の方にとって自然な“ふつうの暮らし”を教えてください。
A.〇〇部 〇〇
これは本当に色々あるのですが、他県から来た方によく驚かれるのは、「冬にこたつで水ようかんを食べる」ことでしょうか。
全国的には「水ようかん」って夏の涼菓のイメージが強いと思うのです。 でも福井では、水ようかんは「冬の食べ物」なのです。冬になると、スーパーにも和菓子屋さんにも、平たい箱に入った水ようかんがずらっと並び始めます。
それを家族でこたつを囲みながら、付属の小さなヘラですくって食べる。これが、福井の冬の「あるある」な風景ですね。
食で言えば、ほかにも 「お蕎麦屋さんに入ったら、ほとんどの人が「おろしそば」か「ソースカツ丼」(あるいはそのセット)を頼んでいる」 というのも日常です。
福井で単に「カツ丼」と注文すれば、十中八九、卵でとじたものではなく、熱々のカツを甘辛いソースにくぐらせた「ソースカツ丼」が出てきます(笑)。
あとは、「油揚げ(あぶらあげ)」の消費量が日本一です。
スーパーにも、分厚くてジューシーな、まるでステーキのような油揚げが普通に並んでいます。
それをこんがり焼いて、ネギと生姜醤油でいただくのが、家庭の定番おつまみだったりしますね。
風土で言えば、福井は「弁当忘れても、傘忘れるな」という言葉が昔からあるくらい、天気が変わりやすい土地柄です。
朝、あんなに晴れていたのに、急に空が暗くなってザッと雨が降ったり、また晴れたり…。冬はそれが雪になるわけです。
だからこそ、福井の人はそうした天気の「気まぐれ」にも慣れっこで、動じない。 雪が積もれば、文句を言いながらも、朝早くからみんなで黙々と雪かきをする。
そういった、少し厳しいけれど豊かな自然を(ある意味で諦めつつ)受け入れて、その中で「食」や「季節の行事」を最大限に楽しもうとする。
そんな、真面目だけど、どこかたくましい「暮らしの知恵」のようなものが、福井の「ふつうの日常」を作っているのかな、と思います。

独自の食文化が深く根付いているのは面白いですね。
「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉に象徴される、気まぐれな天気も含めて自然を受け入れ、たくましく楽しむ。
そんな福井県民の「ふつうの暮らし」が垣間見えた気がします。
Q.編集部
移住希望者のサポート窓口はございますか?サポート窓口の情報を教えてください。
A.〇〇部 〇〇
| 電話 | 0000-00-0000 |
| aaa@pref.fukui.lg.jp | |
| 開設日時 | 平日 10:00~17:00(定休日 〇曜) 土日祝 9:00~17:30 |
| 公式URL | pref.fukui.lg.jp |

いかがでしたでしょうか。今回の取材で、福井県は「真の豊かさ」が確かに息づく場所だと感じました。
慌ただしい都市部の生活では得難い「家族と過ごす平日の夕方」や、質の高い「食」が日常にある。そうした「暮らしのゆとり」が、ここでは確かに育まれています。
また、この地には、世界に誇る「ものづくり」や成長する「IT産業」など、培ったスキルを活かせる多様なキャリアの可能性と、雪かき文化に象徴される「温かい共助の精神」とが、しっかりと根付いています。
「充実した仕事」と「家族や地域との穏やかなつながり」を両立させたいと願う方にとって、福井県はまさに理想の環境と言えます。
この福井での豊かな暮らしの魅力を、ぜひ次はご自身で確かめてみてください。
〇〇様、お忙しい中、大変有意義なお話をありがとうございました!
記事の監修:
〇〇 〇〇
部署:
役職:
移住というのは、人生のとても大きな決断です。不安なこと、迷うことも、まだまだたくさんおありだと思います。
でも、どうかご安心ください。今日お話ししたように、福井には、あなたのような新しい一歩を踏み出そうとされる方を、県や市町、そして地域全体で温かくお迎えする土壌があります。
「もう少し具体的に聞いてみたい」
「私の場合、どんな支援が使える?」
そんな疑問が浮かんだら、いつでも、どんな些細なことでも結構です。まずはオンラインのご相談でも、資料請求からでも、私たちに声をかけてください。
いつか、この豊かな福井の地で、あなたにお会いできる日を、楽しみにしております。
画像提供:福井県
福井県統計情報
| 面積 | 4,190.59km2 |
| 人口 (※R7.10.1現在) | 男 373,757人 女 358,048人 計 731,805人 |
| 人口密度 | 174.6/km2 |
| 世帯数 (※R7.10.1現在) | 300,707世帯 |
| 平均気温 | 14.8℃ |
| 病院数 一般診療所数 | 病院数(67) 一般診療所数(439) |
| 観光地 | 福井県立恐竜博物館(勝山市)、東尋坊(坂井市)、三方五湖(美浜町・若狭町)、越前大野城(大野市)、芝政ワールド(坂井市) |
| お寺・神社 | 曹洞宗大本山 永平寺(永平寺町)、氣比神宮(敦賀市)、平泉寺白山神社(勝山市)、若狭彦神社(上社)・若狭姫神社(下社)(小浜市) |














